オーディオブック シェイクスピアシリーズ第十六弾
オーディオブックならではの圧倒的な表現力。
誰もが知っている"はず"のシェイクスピア作品をダイジェストにして続々お届けします。
「......あらよっと。まったくちくしょうめ。
あのとき死んだふりして、死骸の偽物にならなけりゃあ、あの武者にむちゃむちゃにされてたにちげえねえ。
偽物? いいやウソだ、偽物にはなっちゃいねえ。
死ぬことこそ、偽物になるってことよ。
なぜって、命のない人間は、人間の偽物だからな。
ちっと死んだふりして、生き残ったってんなら、そいつは偽物でもなんでもねえ、ご立派な人間そのもの。
勇気の一等だいじなところは、見極めだ。その見極めどころのおかげで、おれは命拾い。」
英国史を扱ったシェイクスピア史劇のなかでも、一二を争う人気作(本作ではその第一部がメイン)。
イギリスの歴史を描いているものの史実とは異なるところももちろんあり、とりわけこの作品では実在しない〈フォルスタッフ〉が、喜劇史上でも屈指の人気キャラクタとして有名。
コメディーとしての会話をのらりくらりと交わす言葉の裏側に、真実の言葉が隠されている。
編集者からひと言
→こんな人におすすめ
シェイクスピア作品に興味はあるが、全部読むのは面倒くさい
戯曲が中心なので、聴いた方が楽しめそう
ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)
英国の劇作家・詩人。1592年~1612年ごろまで劇作家として活躍。四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残す。
Tokuboku Hirata's TALES FROM SHAKESPEARE: HENRY IV
edited by Yu Okubo
written by Tokuboku