太宰が、思うところを思うままに(ときにユーモアを交え)綴った随筆を音声化しました。
小説版とは一味違った太宰の魅力に触れてみてください。
今まで知らなかった"太宰"がお楽しみいただけます!
●底本
「太宰治全集10」ちくま文庫、筑摩書房
1989(平成元)年6月27日第1刷発行
●底本の親本
「筑摩全集類聚版太宰治全集」筑摩書房
1975(昭和50)年6月~1976(昭和51)年6月
●初出
「小説新潮」
1947(昭和22)年11月1日発行
太宰治(だざい・おさむ)
津軽の大地主の六男として生まれる。共産主義運動から脱落して遺書のつもりで書いた第一創作集のタイトルは「晩年」(昭和11年)という。この時、太宰は27歳だった。その後太平洋戦争に向う時期から戦争末期までの困難な間も妥協を許さない創作活動を続けた数少ない作家の一人である。戦後「斜陽」(昭和22年)は大きな反響を呼び、若い読者をひきつけた。